Iメッセージ

前回は、従業員に「いざ」というときに声かけをするためには、普段から関係を良好に保っておかなくてはいけない、というお話をしました。

今回はその内容に更に一歩、踏み込んでみます。

たとえば、従業員がよく遅刻してくる。
頼んだ仕事を忘れる。
しばしばミスをする。

など、目に余る状態があった場合、社長や上司は従業員に注意をしなくてはいけません。

ただこの、注意するというのは、結構難しいものだと思います。

大事な会議のある日に従業員が遅刻してきたら、

「なんで遅刻してくるんだ。朝、自分できちんと起きることもできないのか!」

かっとなってそんなふうに思ったままのことを口に出してしまうかもしれません。

でも、こういう注意の仕方は、
「あなたが悪い」
「あなたのしていることは間違っている」
「あなたの考え方は間違っている」
という、「あなた」だけについて言う「YOUメッセージ」と言われ、あまり好ましくないメッセージの伝え方です。

相手を叱ったり、注意する=相手と険悪になる

と思っている人は、もしかしたらこういうメッセージを使ってしまっているのかもしれません。

相手との関係を良好に保ちながら、相手に行動を変えて欲しいと思うとき、使えるのが「Iメッセージ」と呼ばれるものです。

YOUに対してIなので、
「私はこう思う」
「私はこう感じた」
というところに中心を置いてメッセージを発します。

たとえば上記のYOUメッセージをIメッセージに変えると……

「君が会議に遅れると、他の人も大事な時間を割いて集まっているから、あまりいい気持ちはしないだろうし、士気も下がってしまうと思うんだ。そうすると、私も残念だし、みんなの不満が君に向かい、君の評価を下げてしまうんじゃないかと思って、心配でもあるんだ」

こんな感じになります。

Iメッセージの作り方は

1、事実を伝える(この場合は、「君が会議に遅れてきた」ということ。たとえば「無責任にも遅れてきた」とか話し手の主観の交じる言葉は使わないようにするのが注意ポイント)

2,影響を述べる(意外と、普段、影響を考えていないので、慣れるまではここが難しいと思いますが、「1」の事実があると、自分や自分たちはどう困るのか、それを具体的に伝えましょう)

3,自分の感情を言う(「怒り」は心理学では第2感情と言います。期待が大きいから相手がそれに沿えないと腹が立つ、というように考えます。だから、「怒り」以外の感情を見つけて、それを伝えるようにします)


この流れです。


感情のままに
「何様だと思ってるんだ」
などと怒鳴った方がその場は楽かもしれませんが、
自分がなぜ怒っているのか、相手の行動はどう自分に不利益なのかを冷静に分析してからメッセージを発することができるようになると、相手との関係はもっと良好なものになると思います。

是非、練習してみてくださいね。

そして、もし心理学に興味があったら、私が上記のIメッセージを習った、日本メンタルヘルス協会の講義も受けてみて下さい!

http://www.mental.co.jp/index.html

吉本風心理学と言われているくらい、とっても笑えるけれど為になる授業です。