予防と改善

今回は、「予防」という観点から少し話をしたいと思います。

「予防」には、

「どういうことが起きうるのか予測する」
   ↓
「それに対する対処を考える」
   ↓
「今、できることをする」

ということと、

「どういった環境を作れば、従業員のストレスを軽減できるか」
   ↓
「その理想の環境に近づける努力をする」

という2つのアプローチの仕方があると思います。


1つめの「問題を予測する」というのの例を挙げますと、

「ひとりで指導・管理しなくてはいけない非正規社員が多すぎて、大変そうな正社員がいる」(このまま忙しく、ストレスの多い状態が続くと、健康に悪そうだ)
   ↓
「分担を見直す」
「正社員を増やすことを検討する」
「非正規社員のなかに、そのまとめ役を作る」

という対策を立てることができます。

対策によっては、お金のかかることもあると思いますが、仕事の負荷が原因でうつ病など、精神性疾患の出る会社には、基本的にどこかゆがみがあります。
そのゆがみをとると、メンタルヘルス対策になるだけではなく、生産性も上がるというのが、よく言われていることです。


メンタルヘルス関係の本を読むと、事例は色々見つかると思います。

ただ、「問題を予測する」でも「理想の環境を考える」でも、大切なのは「あなたの会社」の問題に、「あなたの会社」の方法でアプローチすることだと思います。


問題の兆候はなくても、普段から、「どんなことを変えるともっと心地よく働けるようになるだろう」ということを、語り合える場があるといいのではないかと私は感じています。

初めは、朝礼や会議の「ついで」であっても、少し話し合ってみませんか?

自分の会社について話しづらかったら、初めは、

「こんな会社(店)があって、働きやすそうだった」
(たとえば、カフェの従業員がお互いに声を掛け合っている姿が良かった、など)

「あの会社(店)は、働きにくそうだなと思った」
(上の人がお客さんの前でも平気で部下を叱っていたから、など)

……そんなことから自然に話せるようになると、「こういうことに気をつければいいんだな」ということが、次第に共有できるようになりますよね。