目標の設定
以前、「成果主義」がもてはやされた時代、「目標管理」ということも言われ、「成果主義」は失敗だったと巷で言われ始めると、「目標」を設定すること自体まで、問題があることのように思われてしまいました。
でも、もちろん、目標を立てること自体が悪いわけではありません。
「目標管理」が失敗したとしたなら、
「高い目標を立てると、なかなか評価されづらく、賞与が下がる」
という不満を招いたり、その結果として、
「ちょっと頑張れば安易にクリアできる位を目標にするくらいでいい」
と、今までより逆に従業員のモチベーションを下げてしまった。
というのが原因なのではないかと思います。
と……人事制度の一部としての「目標」についても追々書いていきたいと思いますが、今回は広く「目標」について語ってみます。
皆様個人の「目標」を立てるときにも、参考にしてみて下さいね。
まず大切なこと。
目の前の「目標」だけではなく、人生の「目的」まで見ましょう。
ということです。
人生の「目的」というのは、「そのために自分の人生がある」と言えるような、最終的なゴールです。
これはもちろん、人によって違いますが、究極のゴールは「幸せに生きること」なので、その一歩手前(「幸せに生きるために、自分が一番大切だと思うことは何か?」という問いの答え)が、人生の「目的」です。
「家族や友達と楽しく過ごす時間をたくさんとれる人生」「社会の役に立てる人生」
……多分、色々あるでしょう。
この人生の目的は、その人の成長レベルによっても変わると言われています。
初期段階では、「1億欲しい」などという物質的・金銭的なものであっても、次第に、精神的なものになり、最後は、「人を幸せにする」という他者へ目を向けたものに変わる人が多いようです。
ただ、どういった「目的」が優れていて、どういうものが劣っているという優劣はなく、ただそれがあれば本当に幸せな人生になるとその人が信じられるものが、「目的」です。
そして、「目標」を立てるときに大切なのは、その「目標」は、自分が「目的」に向かうその線上にあるものか、きちんと確かめることです。
そして、一度、「目標」を立ててからも、時々、自分の行動が「目的」に沿ったものであるか考える必要があります。
これは、コーチング・アカデミーの先生が教えてくれた例ですが……
たとえば、幸せな家庭を築くということを「目的」に持った人が、「ダイエットする」ということを「目標」にしたとします。
それ自体は、悪いことではありません。
でも、食べたいものが食べられず、不機嫌になって、大切な恋人と喧嘩別れしてしまったら、その「目標」は本当に達成する意味のあるものだったのでしょうか?
体重を落とすことにばかり意識を向けすぎ、体をこわし、将来、子供を作れない体になってしまったら、それは、正しい「目標」達成だったのでしょうか?
「目標」をたくさん立てるのも、それを達成するために頑張ることも良いことです。
ただ、是非、自分の人生の目的は何なのか、そこは見失わないように意識して、目標を考えてみてくださいね。